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建築中モデルハウスの気密測定

更新日:2024/11/21

橿原市内膳町に建築中のモデルハウスがあります。
八木駅から徒歩5分で利便性が良い場所です。

この日、お客様の住宅でも行う気密測定を行いました。
朝からJIO(日本住宅保証検査機構)の検査員さんに来ていただいて、専用の機材で測定します。

住宅の気密とは

まず、住宅の気密について簡単に説明しておきましょう。
住宅の外壁には換気口の様に必要な穴がいくつか開いていますが、それ以外に不必要な隙間があります。この隙間は外壁だけでなく床や屋根・天井にもあります。
この隙間からは空気の出入りができてしまうのですが、この隙間を少なくすることができれば気密性の高い家ということになります。

気密性は高める理由

家の気密性が高いと息苦しいなんて言う方がたまにおられるようですが、そんなことはあり得ません。今の家には建築基準法で24時間換気の設置が義務付けられているので、計画的に換気が行われています。家や住む人にとって気密性を高めるメリットはたくさんあります。

冷暖房効率が上がる

例えば冬、気密性の低い家ならば暖房していても隙間から冷たい外気が入り込んで来やすいので部屋は暖まりにくく、切れば直ぐに冷えてしまいます。外気の影響を受けやすいのです。
隙間の少ない高気密な家は外気の影響を受けにくいので、一度部屋を暖めるとすぐには冷えません。
なので部屋は温まりやすく、室温を維持しやすいのです。

光熱費を抑えられる

気密性が低い家だと室温を維持しにくいので、エアコンは常に頑張って稼働しなければなりません。
その点高気密な家は室温を維持しやすいので、エアコンを自動運転にしていれば休みながら稼働しています。
稼働している時間が減るので自然と冷暖房にかかる光熱費は下がります。

わかりやすいメリットはこの2つではないかと思います。
他にも防音性が上がったり換気効率があがったり壁の結露を防いだりと様々なメリットがあります。

住む人にとって快適でお財布にもやさしい上、家にとっては寿命も長くなります。
こういった理由から私達は家の気密性を高めることに力を入れています。

気密測定の結果

測定はこんな下記のような順序で行われました。
実際は色々設定や調整などもありましたが省きます。

  1. 機材搬入・設置
  2. 目張り
  3. 測定(1回目)
  4. 漏気箇所是正 ※今回は未実施
  5. 測定(2回目)
  6. 結果報告

測定の様子はダイジェストでInstagramのリール動画にしてみました。

今回の気密測定の結果は

C値:0.12c㎡/㎡

数値が小さいほど高気密です。
この0.21がどの程度のものかわかりやすく例えると、この家に分散している隙間を寄せ集めて合計すると1円玉3枚分程度の面積になるという意味です。

漏気箇所の是正の様子も動画にしたかったのですが、気密性が高すぎて是正する必要がありませんでした。と言うよりも、これぐらいの数値になると漏気箇所を見つけることはほぼ不可能です。

一般的にC値が1を下回ると「高気密」と言われているようなので、この数値は超高気密と言っても良いでしょう。

気密を高めるために、基礎の段階から気密処理を行っています。
漏気しそうな箇所に気密テープを張り巡らせたり発泡ウレタンで埋めたりコーキングを打ったりします。これを家中に行うものですから、普通に建てるのと比較してとても手間がかかっています。

「漏気しそうな箇所」と言っても簡単にわかる訳ではありません。
どこもかしこも処理をしていては時間も手間もキリがありませんから、できるだけ必要な箇所に絞る必要があります。
当社でもC値0.4超えが当たり前の時代がありました。
0.1台の数値を頻繁に出せるようになったのも、職人さんや現場監督の経験のたまものです。

※家の形や仕様によって条件が変わりますので、この数値を保証するわけではありません。

このモデルハウスは2025年2月に完成予定です。
どんな家になるかは別の機会にご紹介させていただきます。

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