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「キッチンの床選び」- 家づくりのポイント

2025/04/11

家づくりにおいて、意外と後回しにされがちなのが「床材選び」です。
特にキッチンは毎日使う場所であり、水や油、調味料などが飛んで汚れやすい場所。
常に立って家事をするので足腰への負担もあります。
だからこそ、使いやすくお手入れのしやすい床材を選ぶことが大切です。今回は、キッチンに使われることの多い床材とそのメリット・デメリットをご紹介します。

フローリング(無垢・複合フローリング)

フローリングは、木材を使用した床材で、無垢材(天然木そのもの)と、合板に化粧材を貼った複合フローリングがあります。見た目の美しさと木のぬくもりを感じられる点が人気。リビングやダイニングとワンフロアになっていることが多いので、キッチンもそのままリビングと同じフローリングにしていることが一般的ではないでしょうか。

メリット
・木の温もりがあり、見た目にもおしゃれ
・足触りがやさしく、冬場も冷たく感じにくい
・種類やカラーが豊富で、他の空間との統一感が出しやすい

デメリット
・水や油に弱く、こぼれたまま放置するとシミや反りの原因に
・掃除に気を使う必要がある
・無垢材は特にメンテナンスが必要

フローリングは人気のある床材で、リビングと一続きにすることで開放感ある空間になります。ただし、キッチンではこまめな拭き掃除が必要です。

クッションフロア(CF)

クッションフロアは、塩化ビニル素材でできたシート状の床材で、表面はプリント加工されており、裏面はクッション性のある素材になっています。施工しやすく、水回りにもよく使われる床材です。

メリット
・水や油をはじき、掃除がラク
・価格がリーズナブルでコストを抑えやすい
・足腰への負担が少なく、長時間の作業に向いている

デメリット
・高級感にはやや欠ける
・傷がつきやすく、長年使うと劣化が目立つ
・熱に弱く、重い家具でへこむこともある

機能性重視で選ぶならクッションフロアは非常に優秀です。最近は見た目もリアルな木目調や石目調があり、デザイン性も向上しています。

フロアタイル(塩ビタイル)

フロアタイルは、塩ビ(塩化ビニル)素材で作られたタイル状の床材です。クッションフロアと同様に耐水性がありますが、厚みと硬さがあり、より本物の素材感に近い見た目が特徴です。

メリット
・水・油に強く、耐久性が高い
・デザイン性に優れていて、天然素材風の柄も多数あり
・部分的な貼り替えが可能でメンテナンスしやすい

デメリット
・冬場は冷たく感じることがある
・下地の処理が甘いと施工後に不陸が目立つことも
・クッション性が少ないので、長時間の立ち作業では疲れやすい

フロアタイルは、見た目の美しさと機能性を兼ね備えた床材。デザイン重視で、かつ掃除のしやすさも大切にしたい方におすすめです。

タイル(磁器タイル・セラミックタイル)

タイルは、陶器や磁器などを焼き固めた床材で、主に水回りや屋外でも使われる耐久性の高い素材です。表面が硬く、光沢のある仕上がりやマットな質感など、デザインの幅も広いのが特徴です。

メリット
・耐久性が非常に高く、水や油、傷に強い
・高級感があり、空間を引き締める印象に
・火にも強く、コンロ周りにも安心

デメリット
・冬場は非常に冷たく感じる
・足腰への負担が大きく、滑りやすいこともある
・施工費が比較的高め

欧米のキッチンのようなスタイリッシュな空間を目指す方にはタイルがぴったり。ただし、寒さ対策や滑り止めなど、機能面も十分に考慮しましょう。

まとめ:ライフスタイルに合った床材を選ぼう

LDKはワンフロアで同じ床材を使うことが多いと思いますが、注文住宅ならキッチンだけうまく床材を変えることも可能です。

キッチンの床選びは、毎日の家事を快適にするためにも大切なポイント。見た目の美しさだけでなく、掃除のしやすさ、耐久性、足腰への負担など、実際の使い勝手をしっかりイメージしながら選ぶことが大切です。

家族構成や料理をする頻度、お掃除のしやすさの優先順位などによって、最適な床材は変わってきます。ぜひキッチンの床材選びの参考にしてみてください。

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