玄関から入ってまず目につくのは黒いフレームの大きな室内窓。その窓から見える鉄階段とキッチンが既にいい感じです。
ガラスのはまった重厚なドアを開けてLDKに一歩入ります。照明が吊り下がる高く抜けた吹き抜けと、玄関からも見えていた鉄階段が何より印象的。

上下左右に視線が通る空間は立体的な広さを感じられて開放感があります。

星空を眺められるリビング

この家には一般的な家のリビングにあるような大きな掃き出し窓はありません。ダイニングには吹き抜けの2階部分まで連なったフィックス窓と、リビングには天井近くの高い位置に横長の窓があるだけ。
外からの視線を遮るためのカーテンも必要ありません。カーテンがないから夜になっも窓から空が見えます。一日が終わり、ソファでくつろぎながらふと窓を見上げると、星が煌めいている夜空が見えます。満天の星空を眺めながら、心も体もリラックス。外の喧騒とは無縁の静かな夜はゆったりとした時間が流れていきます。

キッチンを中心とした家事ラクの家

訪れていただくと、この家の間取りはキッチンを中心として設計されていることに気づきます。キッチンからはLDKが見渡せるのはもちろん、室内窓を通して玄関まで視線が通る上、一歩踏み出して見上げれば2階のデスクスペースまでも様子をうかがうことが出来ます。
誰がどこにいて何をしているのか、家族の様子がキッチンからはよくわかります。

斜め向かいにある窓からは駐車場に入ってくる車も見えて、家族が帰ってきたことにもいち早く気づく事が出来ます。仕事から帰宅して、「おかえり」ってドアを開けて出迎えてもらえると嬉しいですね。

キッチンはシンクとコンロが分かれたGRAFTEKT（グラフテクト）のデュエアイランドタイプ。ふたりが背中合わせで立つこともできるゆったりスペース。
家事は夫婦や親子で協力してさっさと終わらせてしまえば、家族でゆっくりできる時間も増えます。

さすが女性建築家が設計しただけあって、意匠性を損なわずに家事ラクや家族の見守りをうまく間取りに取り入れられています。

2階ホールがこの家一番の場所かも

階段を上がった2階のホールには造り付けのカウンターデスクがあります。子どもの学習スペースは個室内ではなくココ。仕事をするワークスペースにもなります。
実はここがこの家で一番の眺望ポイント。吹き抜けの向かい側の窓から遠くの山までの景色が一望できます。椅子を横に向けてゆったりと座りなおす。勉強や仕事を中断して、景色をぼーっと眺めながら休憩していると時間を忘れそうです。