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【平屋に住むという選択】暮らしやすさとデザイン性を両立する住まいとは?
今回は「平屋住宅のメリットと、間取り・土地選びのポイント」について詳しく解説いたします。
最近では子育て世帯からシニア世代まで、平屋住宅を選ぶ方が増えています。特にデザイン性の高い平屋は、住み心地と見た目の両方を重視したい方にぴったりです。
■ 平屋住宅に住むメリット
1. 生活動線がシンプル
ワンフロアで生活が完結するため、階段の上り下りがなく、日々の家事負担を減らせます。
洗濯→物干し→収納などの家事動線が一直線になることで、家事ラク効率がグッと上がります。
2. 将来的な安心感
階段がないことで、年齢を重ねても安心して暮らせる住まいになります。
子育てが終わった後も、夫婦2人でコンパクトに快適に暮らせるのも魅力です。
3. 家族との距離が近い
リビングを中心に間取りを構成すれば、どこにいても家族の気配が感じられる安心感があります。
小さなお子さまを見守りながら生活できる設計が可能です。
4. デザインの自由度が高い
勾配天井や中庭、天窓などを取り入れることで、開放感と個性を演出できます。
「見せる外観」と「魅せる内観」、どちらも叶えられるのが平屋の良さです。
5. 省エネ性能にも優れている
平屋は上下階での温度差を気にする必要がないため、冷暖房効率が良く、エアコン1台で空間全体を快適に保ちやすくなります。
屋根も大きくなるので、太陽光発電システムを採用する場合は大容量を設置することができるのも平屋のメリットです。
■ 平屋の間取りで気をつけたいこと
・プライバシーの確保
フロアがひとつな分、音や視線が通りやすい傾向があります。
家族のパーソナルスペースを大切にするなら、部屋の配置や間仕切りの工夫が重要です。
・日当たりと風通し
建物の高さが抑えられる分、周囲の環境の影響を受けやすくなります。
中庭や高窓を活用して、自然光と風を取り込む設計が鍵となります。
・収納スペースの確保
2階がない分、収納はすべて1階に設ける必要があります。
大容量のウォークインクローゼットやパントリー、小屋裏収納などの活用をおすすめします。
■ 土地選びのポイントと注意点
・広さと形状
平屋は2階建てに比べて建築面積(≒ 床面積)が大きくなるため、敷地にある程度のゆとりが必要です。
4人家族の場合は最低でも30~40坪程度の建築面積を想定。それに加えて庭や駐車スペースを確保するには60坪以上の土地が理想的です。
・奥行きのある土地もオススメ
平屋は間口(道路に面する幅)が広いと、外観がのっぺりした印象になることもあります。
一方で奥行きがある土地なら、建物を縦に長く配置することで家の中にリズム感のある空間構成がしやすく、
中庭や通路なども取りやすくなるため、デザイン性と機能性のバランスがとりやすくなります。
・周囲の建物の高さ・位置
隣に2階建て住宅がある場合、日差しが遮られる可能性もあるため、日射シミュレーションを行い、採光計画をしっかり立てる必要があります。
■ 自分達に平屋が合っているか?チェックしてみましょう
以下の項目に多く当てはまれば、平屋住宅はあなたにぴったりかもしれません:
□ 家事動線をできるだけ短くしたい
□ 将来のことを考えて、階段のない生活が理想
□ 子どもやペットを見守れるリビング中心の間取りにしたい
□ 広がりのある開放的な空間で暮らしたい
□ オシャレな外観や中庭のあるデザインに惹かれる
□ 冷暖房効率を高めて省エネな暮らしがしたい
□ 広めの土地が手に入る、または購入を検討している
■ 家族構成別・延床面積の目安
平屋は階段や廊下といった面積を最小限に抑えられるため、同じ延床面積でも2階建てより空間を有効活用しやすいのが特徴です。
では、どれくらいの広さが「ちょうど良い」とされているのでしょうか?
▼ 国の基準「誘導居住面積水準」とは?
「誘導居住面積水準」とは、国土交通省が定める、豊かな生活を送るために必要とされる住宅面積の目安です。
以下の2つの水準があります:
- 最低居住面積水準:健康で文化的な住生活を維持するための最低限の広さ
- 誘導居住面積水準:家族構成に応じて豊かな暮らしを実現するのに必要な広さ
世帯人数 | 最低居住面積水準 | 誘導居住面積水準(都市型) | 誘導居住面積水準(一般型) |
---|---|---|---|
1人 | 25㎡(約7.6坪) | 40㎡(約12坪) | 55㎡(約16.6坪) |
2人 | 30㎡(約9坪) | 55㎡(約16.6坪) | 75㎡(約22.7坪) |
3人 | 40㎡(約12坪) | 75㎡(約22.7坪) | 100㎡(約30.3坪) |
4人 | 50㎡(約15坪) | 95㎡(約28.7坪) | 125㎡(約37.8坪) |
✅【補足】
「都市型」とは、都市部など土地が限られている地域向け、「一般型」は郊外や地方など土地に余裕のある地域を想定した数値です。
■ 平屋の広さの目安(一般型水準ベース)
平屋の場合、階段や廊下スペースを削減できるため、上記の数値よりやや小さくても快適に暮らせることが多いです。
この基準と、当社のこれまでの設計実績から、以下のような広さを目安としていただくと良いと思います。
家族構成 | 延床面積の目安 | |
---|---|---|
単身・夫婦2人 | 18~22坪(60~72㎡) | 一般型基準で55~75㎡ → 平屋設計で効率的に配置可能 |
夫婦+子ども1人 | 23~26坪(76~86㎡) | 一般型基準で約100㎡ → 収納・LDKを工夫し面積圧縮 |
夫婦+子ども2人 | 26~30坪(86~99㎡) | 一般型基準で約125㎡ → 平屋でも快適な3LDK構成が可能 |
■ なぜ平屋はコンパクトでも快適なのか?
- 階段スペース(1坪程度)が不要
- 上下移動がないので、廊下を最小限にできる
- 屋根・床の面積に対して空間の無駄が少ない
これらの理由により、2階建てより10~15%程度コンパクトでも同等の快適性が得られます。
また、平屋の方が冷暖房効率も良く、省エネ性能にも優れている点も見逃せません。
■ まとめ
平屋住宅は「暮らしやすさ」「将来への安心」「高いデザイン性」「省エネ性」をすべて兼ね備えた理想の住まいです。
ただし、間取りや土地選びには専門的な視点が必要不可欠です。
株式会社24では数多くの平屋設計・提案経験を活かし、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせたご提案をしています。
「平屋って自分達に合うのかな?」と迷っている方も、ぜひお気軽にご相談ください。
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