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なぜ窓の断熱性を重視するべきなのか

2025/10/10

住宅の断熱性能を高めるうえで、最も見落とされがちなのが「窓」です。
壁や屋根、床にはしっかりと断熱材を入れるのが一般的ですが、実は冬の暖房熱の約5〜6割が窓から逃げていると言われています。
つまり、どんなに高性能な断熱材を屋根や外壁に使っても、窓が弱ければ家全体の性能は一気に下がってしまうのです。

このため、窓は「家の断熱性能を左右する最大のポイント」とも言えます。

なぜ窓から熱が逃げやすいのか

理由はシンプルで、ガラスやアルミは熱を伝えやすい素材だからです。
たとえば、アルミサッシは鉄の約半分の重さでありながら、熱伝導率は樹脂の約1,000倍。つまり、熱が簡単に移動できてしまう素材なのです。

さらに、ガラスは面積が大きく、外気と室内の温度差がダイレクトに影響します。冬の寒い朝、窓ガラスが結露するのは、外の冷気がガラスを通して室内側に伝わるためです。

断熱性の高い窓に変えるとどう変わる?

高断熱の窓を採用することで、体感温度が大きく変わります。
たとえば、冬の朝でも「窓際にいても寒くない」と感じるほど。
冷たい空気が床に降りてこないため、エアコンの効きも良くなります。

さらに、省エネ効果も絶大です。
環境省の試算によると、断熱性能の高い窓に交換することで、年間の冷暖房費を約30%削減できるケースもあります。
電気代の高騰が続く今、これは非常に大きなメリットです。

※モデルケースによる目安。住宅条件によって大きく異なります

樹脂サッシ・トリプルガラスの時代へ

日本では長年、アルミサッシが主流でしたが、現在は樹脂サッシが注目されています。
樹脂は熱をほとんど通さないため、外気温の影響を大幅に抑えられます。
さらに、ガラスを二重(三重)にした複層ガラスと組み合わせることで、熱損失を劇的に減らすことが可能です。

断熱性能に特化した住宅メーカーでは、トリプルガラスを標準として採用しているところもあります。
理由は、夏の冷房効率も上がるからです。断熱性の高い窓は、外からの熱を遮断し、室内の冷気を逃さないため、夏も快適に過ごせます。

結露対策にも効果的

断熱性を高めると、結露の発生も大幅に減ります。
結露は放置するとカビやダニの発生源になり、住宅の寿命を縮める原因にもなります。
樹脂サッシや複層ガラスを採用すれば、室内表面の温度差が小さくなり、結露しにくい環境をつくれます。

これは見た目の問題だけでなく、家の健康にも関わる重要な要素です。

実は「窓リフォーム」も有効

「今の家でもできることはあるの?」という方には、窓の後付けリフォームが有効です。
既存の窓の内側にもう1枚窓を取り付ける「内窓(二重窓)」工事なら、1窓あたり1時間程度で施工可能。
費用も比較的手頃で、断熱性・防音性の両方をアップできます。

さらに、国の補助金制度(例:先進的窓リノベ2025など)を利用すれば、一戸当たり200万円が補助されることもあります。

まとめ:窓を変えると、家が変わる

窓は単なる「採光のための開口部」ではありません。
家の快適さ、省エネ性、耐久性、健康環境までも左右する最重要パーツです。

壁の断熱も重要ですが、まず「窓の断熱性」を優先してみることで、冬は暖かく、夏は涼しい、光熱費も抑えられる家づくりが実現します。

出典

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