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外壁塗装「ジョリパット」の魅力
ジョリパットはどんな素材か
- ジョリパットは「塗り壁仕上げ用の意匠塗材」
ジョリパットは、骨材を含んだ塗壁の塗材。コテ・ローラー・吹き付けなどで仕上げます。 - 主成分はアクリル樹脂系。1975年に日本で発売開始
ジョリパットは、1975年に輸入(後に国産化)され、日本で外壁仕上げ材として広く使われるようになりました。 - ペンキなどの塗装とは質感・機能が異なる
単なる塗装 (ペンキ) より「厚み」があり、塗膜と骨材によって表面に凹凸と風合いが出やすく、塗り壁としての耐久性・表情の豊かさが特徴です。 - 豊富なバリエーション
樹脂の種類、仕上げパターン、カラーの種類が豊富なため、組み合わせは数万通りにもなります。自分好みの外壁が作れるのも魅力。
ジョリパットの種類・バリエーション
ジョリパットには、多様な“仕上げパターン”“骨材の粒度”“機能性”などによって、いくつかのタイプ・バリエーションがあります。代表的な特徴は次の通りです。
樹脂の種類
- アルファ
汚れに強いスタンダードタイプ - ネオ
可とう性(柔軟な性質)があり、ひび割れに強いタイプ - ∞(インフィニティ)
紫外線による塗膜の劣化を抑え、色褪せしにくいタイプ - ネオ∞
ひび割れに強く、色褪せもしにくいタイプ - ノンフリーズ
寒冷地冬季の施工でも乾燥不良を防ぐ低温環境用スタンダードタイプ - ネオノンフリーズ
可とう性を加えた低温環境用タイプ
仕上げ(デザイン)パターン
家の表情とも言える壁面の仕上げパターンはおよそ160種類以上。混ぜる骨材のサイズによっても大きく印象が変わります。

カラーバリエーション
グレー系だけでも40色が用意されており、エレガントなミスティカラー、カジュアルなサニーカラー、落ち着きのあるトラッドカラーなど150色以上から選べます。
こういった凹凸のある塗壁は汚れが心配になりますよね。
ジョリパットは防藻・防カビ性をもっており、汚れにも強い特徴があります。光触媒効果をもつトップコートをプラスすれば、さらに長期間外壁を美しく保つことが出来ます。
つまり、「こういう仕上がりにしたい」という希望に応じて、非常に自由に選べるのが最大の魅力で、その美しさを長期間保つことができるのがジョリパットの強みです。
他の外壁とのコスト比較
ジョリパットは見た目や質感の良さが魅力ですが、サイディングや他の外壁材と比べたときのコストはどうでしょう。
下地から新築でモルタル+ジョリパット仕上げを行う場合、塗材代に加え下地のモルタルや防水・下地処理などの手間がかかるため、サイディングなどと比べるとコストも手間もやや高め、というのが一般的です。
サイディングなど他素材とのざっくり比較
| 外壁タイプ | 特徴 | コスト感 / メンテナンス性など |
|---|---|---|
| 窯業系サイディング/金属サイディングなど | 工場製品パネルを貼る、施工が早く、均一で再現性高い。施工の自由度は低いが、メンテナンスや工期の観点で導入しやすい | 一般的にコストが抑えられやすく、施工が早く、メンテナンスも比較的楽。ジョリパットと比べると「安価 + 手軽」で採用されることが多い。 |
| 一般的なモルタル外壁 + 吹き付けタイル/塗装仕上げ | モルタルを塗ってから、リシン・吹き付けタイル・塗装などで仕上げる。コストは比較的抑えられ、施工も安定 | ジョリパットよりコストを抑えられる場合がある。ただし質感・デザインの自由度は落ちる。 |
| 他の塗り壁 (自然素材系など)(例:漆喰、珪藻土 など) | 調湿性や自然素材感にすぐれ、健康的な室内・外観を求める場合に人気 | ジョリパットに比べて“自然素材ならではの良さ”があるが、コスト・手間が高く、耐候性・メンテナンス性で劣る場合もある。 |
日本の住宅で最も多く使われているのはサイディングで、モルタル外壁(ジョリパットや吹き付け仕上げなどを含む)は割合として少数派。
つまり、ジョリパットは「デザインや質感、仕上がりのこだわり」を優先する家、「少し高めでも“家の顔”に満足したい」という方に向いています。一方で「コストをできるだけ抑えたい」「メンテナンスをできるだけ少なくしたい」という条件なら、サイディングや他の材料が現実的な選択肢になります。
どんな人・家にジョリパットは向いているか
向いている家/人
- 外観デザインにこだわり、個性や質感を大切にしたい
- サイディングが苦手、継ぎ目や量産感を避けたい
- 長くメンテナンスをケアできる、あるいは初期コストを多少かけてもトータルで満足度を優先したい
- 塗り壁の温かみ・手仕事感・重厚感を好む
あまり向かない家/人
- 建築コストや維持コストをできるだけ抑えたい
- 将来のメンテナンスを簡単に済ませたい、手間を抑えたい
- サイディングなどの既製パネルで十分、と考えている
まとめ — ジョリパットは「素材・仕上げの自由度と質感」を重視する人向けの選択肢
ジョリパットは、単なる「塗装」でも「パネル貼り」でもない、「塗り壁材」というジャンルに属します。アクリル樹脂系の塗材+骨材による厚みと凹凸、そして数多くのカラー・パターンの組み合わせによって、塗り壁ならではの高い意匠性・質感を実現できます。
一方で、サイディングのような既製パネルに比べるとコストは高めになりやすく、施工・下地づくりも手間がかかります。また、施工の仕上がりは職人技に左右されやすいため、「誰に頼むか」がとても重要です。
もし「費用対効果」「メンテナンス頻度」「将来の補修簡単さ」を重視するなら他の素材を検討すべきですが、家の見た目・雰囲気を大切にしたいのであれば、ジョリパットはとても魅力的な選択肢です。
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