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玄関ホールとリビングの間に「扉を設けない」という選択

2026/01/30

住宅の間取りを考える際、玄関ホールとリビングの間には扉を設けるのが一般的です。
しかし近年では、あえてこの扉をなくし、開放的な空間構成を選ぶケースも増えてきました。

この記事では、

  • なぜ通常は扉が設けられているのか
  • 玄関〜リビングの扉をなくすメリット・デメリット
  • 扉をなくしても成立しやすい条件

について整理して解説します。

なぜ玄関ホールとリビングの間には扉があるのか

まず、従来この位置に扉が設けられてきた理由を確認しておきましょう。

温熱環境を分けるため

玄関は、住宅の中でも外気の影響を最も受けやすい空間です。
玄関ドアの開閉によって冷気・熱気が入りやすいため、扉でリビングと区切ることで、

  • 冬:冷気がリビングに流れ込むのを防ぐ
  • 夏:熱気や湿気が室内に広がるのを抑える

という役割を果たします。

におい・音を遮断するため

玄関では、

  • 靴や外気由来のにおい
  • 宅配対応や来客時の会話音

が発生しやすく、扉があることで生活空間への影響を軽減できます。

来客時の視線をコントロールするため

扉があれば、

  • 玄関を開けた瞬間に生活感が見えない
  • リビングが散らかっていても直接視界に入らない

といったプライバシー確保の役割もあります。


玄関〜リビングの扉をなくすメリット

一方で、扉をなくすことで得られるメリットも明確です。

空間が広く、明るく感じられる

扉や壁が減ることで、

  • 視線が奥まで抜ける
  • 実際の床面積以上に広く感じる

特にコンパクトな住宅では、体感的な広さに大きく影響します。

動線がスムーズになる

買い物帰りや子どもを抱えている時など、

  • 扉の開閉動作が不要
  • 行き来がストレスなくできる

という日常動作の快適さが向上します。

デザインがシンプルになる

建具が減ることで、

  • ノイズの少ないミニマルな空間
  • 玄関とリビングを一体でデザインできる

といったインテリア面での自由度が高まります。


玄関〜リビングの扉をなくすデメリット

メリットだけでなく、注意すべき点も把握しておく必要があります。

冷暖房効率が下がる可能性

条件によっては、

  • 冬に玄関から冷気が流れ込む
  • 夏にエアコンの効きが弱く感じる

といった問題が起こる可能性があります。

玄関のにおい・湿気が室内に入りやすい

換気計画が不十分な場合、

  • 靴のにおい
  • 雨の日の湿気

がリビングに滞留しやすくなります。

来客時に生活感が見えやすい

扉がないことで、

  • 室内が丸見えになる
  • 急な来客時に対応しづらい

と感じる方もいます。


玄関〜リビングの扉をなくしても成立しやすい条件

では、どのような条件が揃えば「扉なし」でも快適に暮らせるのでしょうか。

住宅性能が一定以上確保されている

  • 断熱性能
  • 気密性能

が高い住宅では、玄関とリビングの温度差が小さくなり、
扉による区切りが必須ではなくなります。

玄関の位置・形状が工夫されている

  • 玄関がリビングに正面から直結しない
  • 壁や収納で視線がワンクッションある

といったレイアウトは、扉がなくても違和感が出にくくなります。

換気計画がしっかりしている

  • 玄関付近に換気経路がある
  • においや湿気がこもらない設計

は、扉なしプランでは特に重要です。

暮らし方・価値観に合っている

  • 来客は少ない
  • 多少の生活感は気にならない
  • 開放感を最優先したい

といったご家庭では、扉をなくす選択が合理的になる場合があります。


まとめ|「扉をなくす」は条件付きで有効な選択肢

玄関ホールとリビングの間の扉は、
なんとなく付けるものではなく、明確な役割があります。

その役割を、

  • 住宅性能
  • 間取りの工夫
  • 換気・暮らし方

で代替できるのであれば、
扉をなくすことで、より開放的で心地よい住まいを実現することも可能です。

大切なのは、メリットだけで判断せず、自分たちの暮らしに本当に合っているかを見極めることです。

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