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デザイン性にこだわる家
「デザイン性が高い家」と聞くと、つい“見た目がオシャレな家”を思い浮かべがちです。
けれど、私たちが考えるデザインとは、単なる装飾ではありません。
それは、「どう暮らしたいか」という想いを形にする思考であり、暮らしを整える仕組みです。
性能が高い家が当たり前の今、快適さや安心はスタート地点に過ぎません。
そこに「デザイン」という要素が加わることで、日々の心のゆとり・家族の関係性・暮らしの豊かさが大きく変わります。
デザインとは「形のある哲学」
デザインするということは、単に美しく見せるための飾りではなく、「目的に最もふさわしい形を導く行為」です。つまり、住まいのデザインとは「家族がどう暮らすか」を考え抜いた結果の形。
・どんな時間を過ごしたいのか
・どこに心地よさを感じるのか
・どんな瞬間を大切にしたいのか
これらを丁寧に見つめ直し、それを空間として表現するのが「住宅デザイン」です。

1)心の豊かさを生む — “気持ちいい”には理由がある
光の入り方、風の抜け、素材の手触り。
そうした細部の心地よさは、実はすべて「デザイン」で決まります。
たとえば、朝の光がキッチンの壁に柔らかく反射する家では、1日の始まりが自然と前向きになる。
リビングの高さや抜け感が適切に設計されている家では、家族の声が心地よく響き、会話が増える。
美しい空間は、単に「見て心地よい」だけでなく、心の余裕をつくり出します。
家族が自然とリビングに集まる。
ちょっとした家事も面倒に感じない。
そんな“気持ちの流れ”まで整えるのが、デザインの力です。
2)動線と居場所のデザイン — 暮らしに「効率」と「自由」を
優れたデザインは、見た目だけでなく「使い勝手」をも美しく整えます。
たとえば、
・買い物帰りにスムーズに収納できるキッチン動線
・帰宅動線に合わせた収納と洗面の配置
・家族それぞれの“居場所”を確保したリビングレイアウト
こうした設計があるだけで、毎日の暮らしが劇的に快適になります。
結果として、家事の負担が減り、家族の時間が増え、暮らしに「余白」が生まれます。
3)デザインにこだわらずに家を建てると、どうなるか?
たとえば、こんなご家庭を想像してみてください。
あるご家族のちょっと残念な日常
ご夫婦とお子さん二人。念願のマイホームを建てたAさん一家。
「間取りは標準プランで十分」と考え、デザインには特にこだわりませんでした。
完成当初は新築の喜びに満ちていましたが、数年経つとこんな声が聞こえてきます。
「洗濯物を干す動線が長くて不便」
「リビングに光が入らなくて昼間も暗い」
「キッチンの隣にパントリーがなく、いつもごちゃごちゃ」
「せっかくのリビングも落ち着かず、家族がそれぞれ自分の部屋に…」
性能面にはまったく問題がありません。
けれど、“暮らしの質”は少しずつ下がっていきました。
原因は、「暮らし方に合ったデザイン」が考えられていなかったこと。
つまり、家は間取り図通りにできても、暮らし通りにはなっていなかったのです。
デザインを「削った」つもりが、心の余裕も削っていた
デザインを軽視すると、最初はコストダウンのように見えます。
しかし、住み始めてから「使いにくさ」「落ち着かなさ」「片づかないストレス」に悩まされ、
リフォームや家具の買い替えで結果的にコストが増えるケースも少なくありません。
とりあえずの家は、毎日の小さな不便を積み重ね、
やがて「家にいるのに休まらない」という状態を生みます。
4)デザイン性のある家は「使いやすく、疲れにくい家」
デザインを突き詰めた家は、機能的で、心が整うようにできています。
たとえば、
・光と風を読み取った窓の配置
・必要な場所にだけ設けられた収納
・自然に片づけたくなる空間構成
・動線の途中に生まれる“ちょっと座れる場所”
これらは一見些細なことのようでいて、毎日の「心地よさ」と「疲れにくさ」を左右します。
良いデザインとは、住む人の時間・気持ち・手間を最小限にしてくれる仕組みなのです。
5)資産価値としてのデザイン
2030年にはZEH水準の省エネ住宅が新築住宅の標準として義務付けられるということもあり、近年、住宅市場では「性能の差」が縮まっています。
断熱・耐震・気密…どの会社も一定レベルをクリアしている今、家の価値を左右するのは“デザインの質”です。
・流行に左右されない普遍的な外観
・丁寧に造り込まれた空間ディテール
・経年変化を味として楽しめる素材選び
これらは、年月が経っても“古びない家”を作ります。
つまり、デザインへの投資は、家の資産価値を守る最良の方法でもあるのです。
6)デザインが家族関係を整える
意外かもしれませんが、空間デザインは家族のコミュニケーションにも影響します。
・リビングに少し高低差をつけて“自然な距離感”を生む
・キッチンからリビング全体が見渡せる配置で、家事中も会話ができる
・階段の途中に“腰かけられる段差”をつくり、偶然の会話を生み出す
こうした仕掛けによって、家族の関わり方が穏やかに変わっていきます。
デザインとは、人の行動や心理までデザインすることでもあるのです。
7)持続可能なデザイン — “美しさを保つ設計”
どんなに美しい家も、維持が難しければ意味がありません。
汚れが目立ちにくい素材、メンテナンスのしやすさ、劣化しにくい外装設計…。
「長くきれいを保てるデザイン」は、見た目の問題だけでなく、
長期的なコストを抑える合理的な選択でもあります。
まとめ — デザインとは、暮らしを整える思考そのもの
デザインにこだわるということは、
「自分たちの暮らし方に責任を持つ」ということでもあります。
毎日の生活リズム、家族の関係、未来の変化。
それらを見据えたうえで形づくられた家は、
単なる「住む場所」ではなく、「生き方を支える器」になります。
デザインを軽視すれば、家は“ただの箱”になります。
けれど、デザインを大切にすれば、家は“人生を整える場所”になります。
当社では、性能の高さを前提に、「暮らし方」や「価値観」からデザインを組み立てていきます。
美しさも、使いやすさも、心地よさも、すべてはあなたのために設計されたものです。
“デザインが暮らしを変える”
それを、自分の家で体感してみませんか。
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