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床の傷みに気づいたら。重ね張りで手軽にできる床リフォーム

2026/08/28

窓際だけ、床がやけに傷んでいた

先日、実家のリビングに顔を出したときのことです。今日も暑そうだなと外を眺めていて、ふと床に目をやって気づいたのですが、窓際のフローリングだけ表面がざらついて、艶がすっかり落ちていました。建ててから20年ほど経つ家なので、家具の脚による凹みはリビング全体に多少ありますが、それとは明らかに違う劣化の仕方です。触ってみるとコーティングが剥がれ、木肌がザラザラと出ている感じ。窓際以外の場所は、同じ築年数とは思えないほど表面はきれいなままでした。

実はこの「窓際だけ傷む」という相談、現場でもよく受けます。理由はシンプルで、紫外線と結露、それに温度差という3つの要因が窓際に集中しているからです。

窓際フローリングが先に傷む理由

紫外線はフローリング表面のコーティングを少しずつ分解していきます。カーテンやブラインドをこまめに閉めているお宅は意外と少なく、日中はレースカーテン越しでも紫外線はかなり通過します。加えて冬場、窓ガラスの表面温度は室温より大きく下がるため結露が起きやすく、その水分がサッシ下のフローリングへじわじわ染み込みます。

窓際は外気の影響を受けやすいため、床材が膨張と収縮を繰り返します。これが積み重なるとコーティングの割れやめくれにつながり、他の場所より先に劣化が進むのです。実家の床も、まさにこのパターンでした。

部分リフォームが難しいケース、対応できるケース

最初は「傷んだところだけ直せないか」と考えました。フローリングは一枚の面としてつながっているため、部分張り替えは色や艶の差が目立ちやすく、余計に不格好になったりします。それに年数が経った家の場合、既存品と同じ品番がすでに廃盤になっていることも珍しくありません。
多くの現場では、色合わせや仕上がりの一体感を考えると、結局は全面張り替えを選ぶご家庭が多いというのが実情です。

全面張り替えでもコストを抑える方法はある

全面張り替えとなると気になるのが費用です。既存の床材を剥がして下地から作り直す方法もありますが、今ある床の上に重ねて貼るタイプのリフォーム床材を使えば、解体・撤去の手間がかからない分、工期もコストも抑えられます。LIXILのラインナップから、実際の現場でもよく使う4商品をご紹介します。

ハーモニアスリフォーム6

既存フローリングの上から直接貼れる複合フローリング材です。厚み6mmで、ラシッサDと同じ表面材・基材を使用しています。

リノバ うわばReフロア

厚み1.8mmと薄型で、専用の段差解消部材を使えばリビングだけ、キッチンだけというような部分リフォームにも対応できます。

リフォーム床タイル ホームベスタ

厚さ3mmの塩ビ製リフォーム床タイル。巾木・框・見切り材まで専用部材が揃っているので、施工場所を選ばずに納まりよく仕上げられます。バリエーションが豊富なのも特徴で、床暖房にも対応しています。

リフォーム床タイル おきピタッと イージー

厚さ2mmで、のり付きタイプ。接着作業の手間が省ける分、4商品の中でも一番手軽に施工できます。在宅中の工事期間をできるだけ短くしたい方にはこちらがおすすめです。

床リフォームは、部屋の印象を変えるチャンスでもある

床のリフォームというと「傷んだ部分を直す」というマイナスの発想になりがちですが、実はこれ、部屋の雰囲気をがらっと変えられる数少ない機会でもあります。面積が大きい分、床の色一つで部屋全体の印象は驚くほど変わります。

たとえば今までナチュラルな明るい木目だったリビングを、少しグレーがかったトーンに変えるだけで、空間全体が引き締まって見えることがあります。実家のリビングも、せっかく全面張り替えになるなら、この機会に今より少し落ち着いた色味にしてみようかと話しています。傷みへの対応として始まったリフォームが、結果的に部屋の印象を一新するきっかけになる。そう考えると、床リフォームは前向きな選択なのかもしれません。

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