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和室どうする?後悔しないための和室の作り方

2026/09/25

新築の間取り打ち合わせで、和室をどうするかというのも迷うポイントのひとつです。「親世代は欲しがるけど、自分たちはあまり使わない気がする」「でも来客時用にあった方がいいかも」——そんな声を何度も聞いてきました。和室は使い方次第で価値がまったく変わる空間です。今日は個室タイプの和室とリビングの一角に設ける畳コーナー、それぞれの実際の使われ方を整理してみます。

和室って結局どう使われているのか

打ち合わせの段階では「客間として」「仏間として」という声が多いのですが、実際に住み始めてからのアンケートや現場の声を聞くと、少し様相が違います。

一番多いのは、来客用の布団を敷くスペースとしての利用です。両親が泊まりに来るなど、そういう年に数回のイベントで畳が活躍します。フローリングの部屋に布団を直接敷くのは寝心地も悪そうだし避けたいですよね。畳ならそんな心配もありません。

次に多いのが、小さい子どもの昼寝・遊び場です。リビングの隣に畳スペースがあると、目を離さずに子どもを寝かせておけます。フローリングより転んだときの衝撃も和らぎますし、ハイハイの時期は特に重宝されます。

あとは単純に「アイロンがけや洗濯物たたみをする作業スペース」という声も意外と多く、正座や胡座がしやすい畳のほうが作業しやすいという方もいらっしゃいます。

仏間としての使用は、地域や世代によってかなり差があります。三世代同居や、ご実家の仏壇を引き継ぐ予定がある場合は独立した和室が必須になりますが、核家族で新規に家を建てる若い世代では、その用途を想定していないケースのほうが圧倒的多数です。

個室の和室が持つ強みと課題

独立した個室として和室を設ける最大の利点は、襖を閉めれば来客用の寝室として完結する点です。プライバシーが確保できるので、両親や親戚が泊まりに来ても気を遣わずに過ごせます。

ただし、正直に言うとデメリットもあります。まず面積の問題。4.5畳〜6畳程度を年に数回のためだけに確保するのは、延床面積が限られる都市部の狭小地では特に痛手です。坪単価で考えると、その分の建築コストは決して小さくありません。

もうひとつは動線の問題です。玄関から近い位置に配置しないと、来客時に家の生活感が丸見えの状態で案内することになります。逆に玄関近くに配置すると、普段の生活動線の障害になる場合もあります。あまり使われないため、結局物置化してしまうケースもよく見かけます。実際、お引渡し後数年経った家を見せていただくと、和室が季節家電やスーツケースの収納部屋になっている例は珍しくありません。

湿気対策も触れておきたいポイントです。畳は調湿性に優れる反面、風通しが悪い場所に設置すると逆にカビの原因になります。当社の住宅は高気密仕様なので計画換気がしっかり効きますが、和室を配置する際は換気経路上に窓や欄間を設けるなど、空気の流れを意識した設計にすることをおすすめしています。

畳コーナーの魅力と限界

ここ数年、個室の和室よりも人気が高まっているのがリビングに隣接する畳コーナーです。3畳〜4畳程度の小上がりにして、リビングと地続きにしながらも段差で緩やかに空間を分ける形が主流になっています。

畳コーナーの良さは、何より「気軽さ」にあります。個室のように襖で仕切らず、家族の気配を感じながらゴロゴロできる。子どもが小さいうちはプレイスペースになり、成長すればちょっとした読書スペースや在宅ワークの一角に転用しやすい。用途が固定されないぶん、ライフステージが変わっても使い続けられるのが強みです。

小上がりにする場合、下部を引き出し収納にできるのも実用的な利点です。個室の和室ではデッドスペースになりがちな部分を、収納として稼働させられます。季節物の布団やおもちゃの収納場所として、これが地味に効いてきます。

一方で気をつけたいのは、来客対応力が個室に比べて弱い点です。段差があるとはいえリビングと一体空間なので、宿泊を伴う来客には向きません。また、テレビの音や生活音が筒抜けになるので、「畳の上でゆっくり昼寝したいのに家族の声で落ち着かない」という声も聞きます。用途を来客対応より日常使いに割り切れるかどうかが、選択の分かれ目になります。

どちらを選ぶべきか、実務的な結論

正直なところ、三世代同居や仏壇継承の予定が具体的にあるなら、個室の和室一択です。ここは用途がはっきりしているので迷う必要がありません。

悩ましいのは、そうした事情がない核家族の方です。この場合、私が現場でお伝えしているのは「年に数回のための個室」より「毎日使える畳コーナー」のほうが満足度は高くなりやすい、ということです。実際に建てた後のヒアリングでも、個室和室を選んだ方より畳コーナーを選んだ方のほうが「今の広さ・配置でよかった」という声が多い傾向にあります。

ただし収納計画は別問題として考える必要があります。和室をやめる、または縮小する場合、来客用布団や座布団の収納場所を別途どこかに確保しておかないと、後から「しまう場所がない」という不満につながります。畳の有無だけでなく、収納計画とセットで検討していただくのが失敗しないコツです。

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